ご提案と目標達成の流れ

会社にも寿命があることはご存知ですか?
上場している会社であれ、先祖代々の会社であれ、社長なら、将来の状況も見極めた上での経営判断を求められることでしょう。

どのような将来に向かいたいのか? また、向かうことができるのか?
会社の将来を考える際には、この疑問を解決することが重要です。そのためには、「事業承継」「M&A」等のテーマで情報提供やセミナー等に参加することもよいですが、社長と同じ目線で同じ方向性を共有し、相談できる人物が必要です。
社長は会社経営のプロフェッショナルです。しかし、会社の方向性を考える際には、事業以外の分野での戦略も必要となってきます。
また、社長は常に孤独かもしれません。すべてを相談できる人が会社内部にいれば問題はありませんが、そうでなければ外部に求めるしかありません。社長と同じ目線で腹を割って話せる良き相談者と出会うことは、相性もあり難しいかもしれませんが、そのような良き相談者と出会えたならば、会社の将来を見据えた経営計画を立てることが可能です。
われわれが、社長にとって良き相談者であるかどうかは、わかりません。
しかし、数々の経験とノウハウとをもとに、社長と同じ目線で同じ方向性を共有し、会社の将来を共に考えるために努力をし続けたいと思っています。

すべては、社長とともに歩む良き相談者であるために・・・。

税理士法人ブレインからのご提案

弊社は、従来の税務顧問契約という形式にとらわれず、御社にとって必要な業務に特化したサービス提供を考えております。すでに御社が問題を認識していらっしゃれば、その問題が解決に繋がるよう御社とともに進んでまいります。

また、“現在は具体的な問題が発生している訳ではないが、会社の将来についての相談相手として定期的に面談したい”、“将来のリスク回避のひとつとして様々な相談をしたい”など、弊社を社長個人のスタッフと考えて頂くことも可能です。社長としての目標や不安をお聞かせいただければ、その解決方法を見出せるかもしれません。まずは、セカンド・オピニオンとしてお話をお聞かせ下さい。

なお、弊社は認定支援機関としての認定を受けておりますので、場合によっては費用の一部を圧縮(経営改善支援センターが負担)することが可能です。

こんな悩みでお悩みの経営者の皆様
まずはご一報ください!

  • 後継者不足
  • 事業整理などの相談
  • 経営について良い相談相手がいない
  • 売却するか廃業するか相談したい
  • リスクに対する様々な相談をしたい
  • 好条件でM&Aしたい

会社が将来向かう5つのパターンとは?

  • 事業承継(後継者がいる場合)
  • 事業売却(後継者がいない場合)
  • 事業整理(経営規模縮小)
  • 清算して廃業
  • 破産

大きくは、会社を活かすのか、閉鎖するのかの二つに分かれます。会社を活かす方法として、後継者がいる場合には「事業承継」、いない場合には「事業売却」が考えられます。また、事業自体が不振な場合には「事業整理」という方法もあります。
一方、会社を閉鎖する方法としては、従業員の退職や借入金等を整理して閉鎖する「清算・廃業」、多額の債務を抱えている場合などは「破産」という方法になります。

もちろん、状況に応じてこれらの方法を複数組み合わせることも可能です。株主の状況や取引先の関係、許認可の関係、相続税、所得税などの税金の関係などを考慮して、向かうパターンを決定していきます。

目標達成の流れ

STEP
現状を知る

私たちは、健康診断を通じてカラダの状態を判断します。自覚症状がなくてもカラダの中では病が進行している場合がありますが、会社も同様です。
まずは、現在の会社の状態を把握することから始まります。

STEP
方向性を決める

何事も長期に渡っての計画が必要です。目標までの方向性について、とるべき方策を検討していきます。

STEP
実践する

いざ目標が決まれば、その目標に向けてひとつずつ実践していきます。

STEP
モニタリング

熟考した事業計画ですが、時の流れとともに修正していくことも大切です。

実際には会社の経営状態ごとに応じた対策、実施時期等を検討する必要があります。
ご相談から目標達成後まで将来にわたり、認定支援機関であるブレインがお伴いたします。

支援事例

認定支援機関であるブレインの支援事例をご紹介します。

Case 1 日本の企業風土に適した承継のかたち

  • 業種:電子機器製造(京都府)
  • 資本金:2000万円
  • 年間売上:28億円
  • 営業利益:2億円
  • 経常利益:2.5億円
  • 借入総額:5億円

概要

役員・従業員への事業承継、またはM&Aによる会社売却のいずれかを考えていた創業者のA氏。高い技術力を有する同社に対し同業社から買収金額20億円のオファーがあったが、会社の安定的な成長のためには、事情を熟知する役員X氏が経営を引き継ぐ方が望ましいと考えていた。

役員X氏が株式を引き受けるためには、
①サラリーマンであるX氏の資金調達の問題、
②創業者による個人保証の引き継ぎの問題、
③代表者としてのX氏の対外的な認知度・信用力の向上といった課題があった。

支援のポイント

  • 創業者から株式・経営権を買い取るための資金は、新経営陣からの出資のほか、MBOファンド等の投資家からの出資、金融機関からの融資等を組み合わせて調達した。
  • 創業者の個人保証の解除に関しては、金融機関は通常難色を示すことがほとんどであるため、事業承継期間にわたって可能な限り既存借入残高の圧縮を行い、個人保証の継続について創業者の理解を得る必要がある。
  • X氏の対外的な認知度・信用力の向上に関しては、数年間共同経営の期間を設定し、経営者としてのプレゼンスを高める必要がある。

Case 2 利益拡大時の売却で、好条件のM&Aに成功。

  • 業種:電気工事業(兵庫県)
  • 資本金:3000万円
  • 年間売上:44億円
  • 営業利益:2億円
  • 経常利益:2.5億円
  • 借入総額:5億円

概要

先代からの事業を引き継ぎ、官公庁工事を中心に業績を伸ばしてきたK社長。経営は安定していたが、70歳を目前にして後継者がいないことが悩みであった。

取締役事業部長の提案により、太陽光発電設備の工事という新たな事業展開に進出。その結果、売上・利益が大幅に拡大し、過去からの不良債権を綺麗にそぎ落とすことに成功。

この機会を逃すべきではないと考えたK社長は、思い切って全株式を売却することを検討した。

支援のポイント

  • 長年の工事の実績と利益の拡大が大きく評価され、予想以上の株価を提示された。これにより、3人の兄弟株主も二つ返事で売却を了解。
  • 社長は退任するにしても、会社の事業ごとそのまま維持するという好条件を取り付けた。
  • 業績を拡大した瞬間での株式の売却は正直迷いがあったが、自らの会社の状況を正しく把握し、利益拡大時に売却するというスキームを早い段階で検討できたことが、M&Aの成就に繋がった。

Case 3 会社を分割し、収益部門を明確化。

  • 業種:自動車販売(大阪府)
  • 資本金:1000万円
  • 年間売上:2億円
  • 営業利益:300万円
  • 経常利益:▲300万円
  • 借入総額:2億円

概要

新車と中古車の販売・整備を営んできたA社。従来は新車販売が好調であったため、付随して中古車を取り扱い、次の新車販売までの顧客との関係維持のために整備工場があるというビジネスモデルであった。

しかし、近年は新車・中古車ともに販売が低調で利幅も薄い状況が続き、現状の利益のほとんどが車検などの整備工場の売上によるもので、販売部門はほとんど売上に貢献できていなかった。

社長自身が営業出身ということもあり、営業担当社員のリストラに着手できていなかった。

支援のポイント

  • 会社を販売会社と整備工場に分割し、それぞれ代表者をおいて運営管理することとした。
  • その結果、利益は整備会社の貢献が大きいことが全社員に共有され、販売のためのショールームを売却して古参営業社員の退職金に充て、整備部門を主に事業承継する方向性が決定した。
    販売部門は既存顧客のメンテナンスをしながら、整備部門のサポートという位置づけとなった。
  • 売上高は半減したものの、経営の安定性は向上し、事業の承継も実現した。

Case 4 主要資産を売却し、会社自体は清算へ。

  • 業種:旅館業(京都府)
  • 資本金:300万円
  • 年間売上:4億円
  • 営業利益:4000万円
  • 経常利益:▲3200万円
  • 借入総額:16億円

概要

旅館2館を所有する、創業50年の老舗。観光地に近いことから、修学旅行専用の宿として売上が20億円超の時代もあったが、バブルがはじけ、少子化が進み、修学旅行の行き先が海外へとシフトしていくにつれ、売上げは下降。ワンマンオーナーのもと、これまで何の対処も行なっていなかった。

旅館売上がここまで下がると、完全な借入過多である。営業利益は出ているものの、支払利息によって赤字となっていた。息子への事業承継の直前であり、銀行の連帯保証人はオーナーだけであった。

支援のポイント

  • 2館のうち利便性の良い場所にある旅館についてはマンション用の土地として建物付きで売買、もう1館は大手ビジネスホテルチェーンに売却した。これにより、主要資産がなくなり会社自体は倒産させることに。
    倒産後の連帯保証については旧オーナーの破産で解消させることができた。
  • 利益を出せる旅館業を売却することで従業員の雇用を守るという選択をした。
    早期の判断により、残された息子たちも旅館業の従業員として再出発が可能となった。

Case 5 もう少し早めに相談を受けていたら…。

  • 業種:土木建築業(京都府)
  • 資本金:5000万円
  • 年間売上:10億
  • 営業利益:▲3.6億円
  • 経常利益:▲3.7億円
  • 借入総額:3.5億円

概要

創業10年程度の会社であったが、年間16億円に達する額の工事を受注する時期もあり業績は順調であった。

さらなる売上拡大を目指し営業部員の増強を図るも、景気低迷による公共工事の減少とともに得意先からの工事が半年以上延期されたことを原因に、資金繰りが急激に悪化。新規工事を見込んだ資金計画は破綻状態に。

民事再生法による会社再建を選択したが、新規受注の目処が立たず、また工事代金の支払いの遅延から、下請け業者が新規契約に応じず民事再生は不調、その結果破産となった。

支援のポイント

  • 公共工事と得意先1社からの受注が中心であったため、景気の低迷による公共工事の減少と得意先からの工事延期が重なり、新規受注が激減。
    目立った資産もないため、資産を売却して景気の好転を待つ金銭的な余裕もなかった。
  • 営業部員を増強したため余裕資金は底をつき、新規の工事代金を当面の資金繰りに当てる計画であったため、時間的な余裕もなく、何の手を打つことも出来なかった。最終的には破産せざるを得ない状況となった。

まずはお早めに、私どもまでご相談ください。

平成24年8月30日に施行された「中小企業経営力強化支援法」に基づき、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行う経営革新等認定支援機関を指します(現在認定されている機関は、25,611機関※平成28年10月7日現在)。税理士法人ブレインも、平成25年4月26日に経営革新等認定支援機関として認定されており、多くの中小企業の方々をご支援させていただいております。

認定支援機関による中小企業支援には、さまざまな特典がありますが、経営改善支援センターと連携した、事業再生に関する事業計画策定支援業務については、その費用の3分の2が国から補助金として支給されるものもあります。

認定支援期間とは